現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』7月号にmillennium parade“Secret Ceremony”、“No Time to Cast Anchor”のロングレビューを掲載！

『攻殻機動隊』コラボ再び！
「終わらない闘い」の次なる幕開けを告げる新曲をディープに読み解く

文＝小川智宏

2020年4月にNetflixで全世界配信されたアニメ『攻殻機動隊 SAC_2045』。millennium paradeが主題歌として“Fly with me”を提供、最強のコラボレーションを繰り広げ、『攻殻』ファン、アニメファンのみならず、音楽ファンの間でも大きな話題となった作品だ。常田大希が『攻殻機動隊』の大ファンであるという背景だけでなく、millennium paradeが描き続けている近未来的な世界観と3DCGによってシリーズの新時代の幕開けとなった『SAC_2045』の作品世界の相性は抜群で、改めて楽曲にとってもアニメにとってもとても幸福で強力なコラボレーションだったと思う。支配からの脱却とある意味で暴力的とも言える現状転覆への意思を刻み込んだ“Fly with me”はそのパワフルな曲調においても歌詞のメッセージにおいてもmillennium paradeにとっても代表曲のひとつとなり、その後の彼らのライブにおいてもキーとなる楽曲であり続けている。一方、『SAC_2045』も2021年、シーズン1のストーリーを再構成した映画『攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争』として劇場公開も行われ、その後、続編となるシーズン2の配信も発表された。

そのシーズン2、この原稿を書いている時点ではまだ本編を観ていないのだが（5月23日から配信開始）、ティーザームービーを観るかぎり、アニメーションとしてもストーリーとしてもかなりパワーアップして帰ってきたように見える。そしてそのパワーアップした『SAC_2045』と再びタッグを組んでいるのが、こちらもこの2年間で大きな進化と飛躍を遂げたmillennium paradeだ。（以下、本誌記事に続く）

（『ROCKIN'ON JAPAN』2022年7月号より抜粋）

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