ゴリラズのデーモン、さらに続編2作分の曲はあると語る

ゴリラズのデーモン、さらに続編2作分の曲はあると語る

コーチェラ・フェスに続き、ロンドンのラウンドハウス公演を29日に終えたゴリラズだが、最新作『プラスティック・ビーチ』に続く続編を2作分リリースするだけの素材がまだあるとデーモン・アルバーンは語っている。

デーモンがスピナーミュージックに語ったところによると、デーモンは今度のアルバム用に80曲近く作品を書いたそうだが、それを今後発表していくかどうかは自分のモチベーション次第だとも説明している。

「『プラスティック・ビーチ』用には相当な数の曲を書いていて、80曲近く書いたんだよ」とデーモンは説明した。「だから、もしぼくたちにこの先数年かけてそれを仕上げていくだけのやる気があるのなら『プラスティック・ビーチ』のパート2とパート3までは理論的には揃っているっていうことになるよね」。

ただ、こうも付け加えた。「曲がそれぞれにすごく多様で、アルバム全体としては折衷的なものになってくるから、全体の構図が見えてくるまですごく時間がかかるんだよね。もともとひとつのアイディアや全体図があって始めたりもしないし。たとえば、『プラスティック・ビーチ』というのも、すごくゆるいアイディアとして始めているわけで、そのアイディアそのものがぼくとジェイミー(・ヒューレット。キャラクター・デザインを担当している漫画家/イラストレーター)の間では違っちゃってたりするんだけど、それでも前に進めていったりするわけだよ」。

その一方で、ラウンドハウスでのライブはゴリラズのアルバムが誇る多彩なゲストが一堂に会するという豪華なものになったそう。そもそも今回のライブは1曲毎に新しくジェイミー・ヒューレットが指揮したヴィジュアルが流されるという手のかかった内容になっているのだが、それにもましてゲスト勢総動員という内容のものになり、バンドにいたっては元クラッシュのポール・シムノンとミック・ジョーンズがベースとギターを担当した。

この日の客演はビデオ経由でラップを提供したスヌープ・ドッグ(“ウェルカム・トゥ・ザ・ワールド・オブ・ザ・プラスティック・ビーチ”)を始め、モス・デフ(“スタイロ”“スウィープステイクス”)、ボビー・ウーマック(“スタイロ”)、リトル・ドラゴンのユキミ・ナガノ(“エンパイア・アンツ”“トゥ・ビンジ”)、ファーサイドのブーティ・ブラウン(“ダーティ・ハリー”)、UKのMC代表のバッシーとカノ(“ホワイト・フラッグ”)、デ・ラ・ソウルとスーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リーズ(“スーパーファスト・ジェリーフィッシュ”)、ショーン・ライダーやさらにはゴリラズのギタリストのヌードルの声を演じたロージー・ウィルソン(“デア”)などが続々と登場。アンコールの“フィール・グッド・インク”では当然、デ・ラ・ソウルが再登場し、ショーの締めくくりはファーストからの“クリント・イーストウッド”だった。

デーモンはもともとワールド・ツアーを組むつもりだったらしいが、あまりにもコストがかかりすぎて結局は断念。翌30日のやはりラウンドハウスのライブのあとは7月にデンマークで開催されるロスキルド・フェスへの出演が予定されている。

4月29日のセットリストはこちら。
'Orchestra Intro'
'Welcome To The World Of The Plastic Beach'
'Last Living Souls'
'O Green World'
'On Melancholy Hill'
'Kids With Guns'
'Stylo'
'Rhinestone Eyes'
'Broken'
'Empire Ants'
'Dirty Harry'
'White Flag'
'Superfast Jellyfish'
'Dare'
'Glitter Freeze'
'El Mañana'
'Cloud Of Unknowing'
'Sweepstakes'
'To Binge'
'Feel Good Inc'
'Clint Eastwood'

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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