【JAPAN最新号】ヨルシカが届ける新しい音楽体験――最新作『幻燈』はなぜ「聴ける画集」として作り上げられたのか? n-bunaとsuisが思う音楽の未来図を語る

100年後の人たちが「この時代にはこういうことがあった」と思えるようにしておくことが、大衆音楽の中で僕がやるべきことなんだろうと思う

現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』5月号にヨルシカが登場!

ヨルシカが届ける新しい音楽体験――
最新作『幻燈』はなぜ「聴ける画集」として作り上げられたのか?
n-bunaとsuisが思う音楽の未来図を語る

インタビュー=杉浦美恵


最新作『幻燈』は、映像作家の加藤隆が描いた絵画にスマホやタブレットのカメラをかざすと音楽の再生ページへと飛び、ヨルシカの楽曲が再生されるという、かつてない形態の「音楽画集」である。ヨルシカの音楽が描く風景や色彩、そのイマジネーションを大いに刺激してくれる作品であり、画集の幻想的な美しさが音楽へと向き合う時間をまた贅沢に彩る。しかしn-buna(G・Composer)はなぜ今この時代に、究極にフィジカルな「画集」にデジタルで読み取る「音楽」を重ね合わせたのだろうか。そこにはn-bunaの「時代」を読み解く批評性がメッセージとして込められていた。そしてsuis(Vo)の歌声はさらに豊かな奥行きを感じさせ、ヨルシカの作品は表現の可能性をどんどん広げていく。あまりに濃密なこの作品は、変革期にある現代社会を映す重要作として、後世のポップシーンに語り継がれていくものになるだろう。(杉浦美恵)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2023年5月号より抜粋)


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