【サマソニ総復習レポ・東京1日目】カルヴィン・ハリス、カサビアン、UVERworldなど

【サマソニ総復習レポ・東京1日目】カルヴィン・ハリス、カサビアン、UVERworldなど

2017年8月19日(土)〜8月20日(日)に東京と大阪で開催され、邦楽、洋楽問わず話題のアーティストが多数出演した「SUMMER SONIC 2017」。今日、明日とrockinon.com編集部スタッフが、東京会場で目撃した内容をもとに、それぞれの日の主要なアクトをレポートしていく。まず本日、お届けするのは8月19日(土)の初日の模様。関東各地では、かなりの荒天や不安定な気候となっていたこの日だが、本会場は小雨止まり。MARINE STAGEでは、ブラック・アイド・ピーズの終わりからラストのカルヴィン・ハリスにかけて稲妻が光る中でアクトが展開することとなった。

この日は、幕張メッセの各ステージでサンダラ・カルマ、ハイ・タイド、LANY、コミュニオンズなど、様々なジャンルの今、観ておくべきバンドが次々と登場。
そんな中、昼過ぎのSONIC STAGEにサングラス、半ズボン、そしてなんと『リトル・マーメイド』のアリエルがプリントされたTシャツという出で立ちで、爽やかさと太太しさを同時に発散しながら登場したのは18歳の英国シンガー、デクラン・マッケンナ

ヘヴィーな歌詞を持つ楽曲も、アグレッシブなギタープレイと共に痛快なくらいエネルギッシュに歌いあげ、尻上がりにステージ上も客席もテンションが高まっていく。
最終的には、ステージを降りてフロアを全力疾走とやりたい放題。“Brazil”は、客席大合唱だった。


続いてMOUNTAIN STAGEには、6月にデビュー・アルバムをリリースして話題沸騰のイギリスの女性シンガー、デュア・リパが降臨。

1曲目“Hotter than Hell”から、その麗しい存在感とハスキーな低音ボーカルでオーディエンスを完全掌握。既にライブにおける一撃必殺の破壊力を持つ楽曲だらけであることを証明していく圧巻のステージだ。
マーティン・ギャリックスとのコラボ曲“Scared to Be Lonely”、そして“New Rules”“Be the One”の流れは熱過ぎた。

チャーリーXCXの体調不良によるキャンセルもあってオーディエンスが集結したというだけでなく、そのパフォーマンスそのものがこの日のサマーソニックの事件のひとつになった。


ほぼ時間を同じくして、こちらはRAINBOW STAGEで爆発的な集客を誇ったのが、神様、僕は気づいてしまった。謎に包まれている覆面バンドの初ライブである。
映像や歌詞が映し出される紗幕の向こう側から、顔の見えないいつもの出で立ちのまま、挨拶もMCも一切なく、1曲目“CQCQ”から立て続けに、あの楽曲たちを、音源と同じ緻密さとライブならではのドライブ感を兼ね備えた形でひたすら発信し続ける。
他のアーティストとは一線を画したアプローチだが、このバンドの場合は、そのスタンスが強いインパクトのメッセージ性として感じられ、多くのオーディエンスにそれが鋭く突き刺さった初ライブとなった。

続いてRAINBOW STAGEに登場したのは、強烈なインパクトを残した昨年に続いて2年連続出演となる韓国の4人組ロックバンド、ヒョゴ
ファーストフルアルバム『23』をリリースしてサウンドも佇まいもより洗練され、ロックバンドとしてのサウンドとキレも増している。

一方で、ロックの自由さを信じながら伝えるべきリアルなメッセージをひたすらまっすぐ届けるだけだというアティテュードは一貫していて、そこが謙虚にも見えるし、不敵にも見える。
そんなヒョゴのカッコいいところも愛すべきところも、今回のステージでより全貌まで日本のオーディエンスに伝わったと言えるだろう。10月に予定されている日本でのワンマンツアーも楽しみだ。


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