【グラストンベリー】2日目の見所はここだった、フーファイ、そしてリアムはあの曲を


6月21日から25日(現地時間)にかけて、イングランドのピルトンにて開催されたグラストンベリー・フェスティバル。

フー・ファイターズがヘッドライナーを務めた6月24日(土)のグラストンベリーの様子を、「ビルボード」誌に掲載された記事をもとに振り返りたい。

#Glastonbury2017

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2015年のデイヴの骨折から2年、待望のヘッドライン・アクト

フー・ファイターズは、2015年にヘッドライナーとして出演予定だったが、デイヴ・グロールの骨折のため直前で出演キャンセルになってしまった。

冒頭でデイヴは、自分たちの穴を埋めたフローレンス・アンド・ザ・マシーンへの感謝を表明するとともに、「(フローレンスは)もともとグラストンベリーのヘッドライナーにふさわしい人たちだったから良かった」と振り返りながら、フローレンスの“Times Like These”の演奏が特に素晴らしかったと話した。

「車椅子でそのライブを観ててさ、フローレンスがフー・ファイターズの曲を、フー・ファイターズなんかよりも全然いい形で演奏してくれたんだ。だから、今日ここに出てきてショーを始めるにあたって、その曲をフローレンスにお返ししたいと思ったんだよ」

そう言いながら、“Times Like These”の演奏を始め、さらにその後は“All My Life”、“Learn to Fly”を披露した。


まんべんなくヒット曲が選ばれたセットだったが、特に盛り上がったのは“The Pretender”、“Best of You”、“Monkey Wrench”、“My Hero”、“Walk”などで、特に“Walk”については「俺のことを老け顔にしたかかりつけの美容外科医に捧げる」と語っていたという。

いずれの曲も、すし詰め状態の観客が声を張り上げて壮大なシンガロングを見せ、さらにデイヴとドラムのテイラー・ホーキンスが交代し、クイーンデヴィッド・ボウイの“Under Pressure”なども披露されたという。

また、デイヴがひたすら「fuck」を連呼する曲を観客とコール・アンド・レスポンスさせる一幕もあったが、これはアデルの、「ヘッドライナーとして最も多く『fuck』と発言したアーティスト」という記録を更新するためだったという。

英「ハフィントン・ポスト」によると、結果的にアデルの33回という記録を破り、記録更新を達成したとのことだ。


そして、最終曲“Everlong”の後、盛大な花火が打ち上げられアクトが終了した。




『サージェント・ペパーズ』再現ライブ、ケイティ・ペリーのパワフルなアクト


ピラミッド・ステージはこの日、ザ・ビートルズのトリビュート・バンド、ザ・ブートレッグ・ビートルズの出番で始まり、リリース50周年を迎えた『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』の再現ライブをペパーランド・シンフォニアを率いて披露した。

なお、メンバーは全員『サージェント・ペパーズ』をフィーチャーした衣裳で登場したという。


そして、早い時間帯で見所となったのは、第3ステージのウェスト・ホルツ・ステージに登場したサンダーキャットのジャズ・ファンクのパフォーマンスだったようだ。


後半戦での見所は、ピラミッド・ステージでヘッドライナーの2つ前に登場したケイティ・ペリーだ。

初めてのグラストンベリーへの出演を果たしたケイティ・ペリーは、キャットスーツにパープルの羽根を背負った姿で、新作『ウィットネス』とこれまでのヒット曲をふんだんに披露した。


特に“I Kissed a Girl”、“California Gurls”、“Firework”、“Dark Horse”が際立ったパフォーマンスになっていたようだ。

リアム・ギャラガー登場、“Don’t Look Back in Anger”を披露


そのちょうど裏でアザー・ステージに登場したのは、リアム・ギャラガーだ。

“Rock ‘N’ Roll Star”、“Slide Away”、“Be Here Now”などのオアシスの曲とともに、“Wall of Glass”など自身の新曲も披露し、ファンを満足させる内容のセットとなっていたという。

終盤ではマンチェスターのテロ事件やグレンフェル・タワーでの火災の犠牲者に捧げて“Don’t Look Back in Anger”を披露したが、本来ノエル・ギャラガーがリード・ボーカルを取るこの曲をリアムがライブで披露するのは初めてのことだった。


その後、ジ・アザー・ステージに登場したグライムMCのストームジーもグレンフェル・タワーの犠牲者への追悼として、「グレンフェル」のロゴが入ったTシャツを着用しており、ザ・ホワイト・ストライプスの“Seven Nation Army”のリフに合わせて、観客に労働党党首のジェレミー・コービンの名を連呼させる一幕もあった。


さらに、ジェレミー・コービン自身もピラミッド・ステージに登場しており、観客に向けてスピーチを行った。

スピーチは歓声で迎えられ、各ステージで行われた放送にも大勢の客が集まることになった。


また、ピラミッド・ステージでフー・ファイターズの前に登場したザ・ナショナルも、トランプ大統領が推進する新医療保険制度法案への反対を呼びかける政治的なメッセージを含んだものとなった。


最終日である3日目の振り返りもお楽しみに。


レディオヘッドがヘッドライナーを務めた1日目の様子はこちらから。

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