ロストプロフェッツ元メンバーらが新ユニット、ノー・ディヴォーションとして活動再開

ロストプロフェッツ元メンバーらが新ユニット、ノー・ディヴォーションとして活動再開

乳児への性的虐待を問われてヴォーカルのイアン・ワトキンスが35年の刑を宣告されたロストプロフェッツだが、残されたメンバーで別ユニットとして活動を再開したことを明らかにしている。

残されたメンバーらはメタル・バンド、元サーズデイのジェフ・リックリーをヴォーカルに迎え、新たにノー・ディヴォーションとして再起することを明らかにしている。しかし、当初は活動再開するべきかどうかもよくわからなかったとベースのスチュアート・リチャードソンは語っている。

「また音楽を作れるかどうかもよくわからなかったし、人がまともにぼくたちの顔を見てくれるかどうかさえわからなかったからね。すべてが本当にもう終わったんだって、そんな感じだったよ」

バンドは7月1日にシングル"Stay"とB面曲"Eyeshadow"をコレクト・レコードからリリースしていて、今月末にはツアーに乗り出すことも明らかにしている。メンバーはジェフとスチュアート、ギターのマイク・ルイスとリー・ゲイズ、ドラムのルーク・ジョンソンとキーボードのジェイミー・オリヴァーとなる。活動再開のきっかけについてスチュアートは次のように語っている。

「結局、ぼくたちにはほかになにをやるべきかよくわからなかったから、ひたすら音楽を書いたんだよ。でも、誰かに聴いてもらえるかどうかなんて、ぼくにはまるでわからなかった。とにかく、自分の頭の中を音楽だけでいっぱいにしていく必要があったんだ。ぼくたちは単純にこうする必要に迫られたんだよ」

また、ジェフはこれまでロストプロフェッツを「そんなに聴いてたわけじゃないんだけど」メンバーの面々を人として気に入っていたので参加することに決めたと説明している。さらにこのユニットで目指していくサウンドについては次のように語っている。

「たとえば、パンクっていうのは卒業するもんじゃなくて、音と一緒に自分も成長していくものなんだよね。ぼくの考えではポスト・パンクというのは、パンクのサウンドに対してもっと洗練されたアプローチを試みることで、このバンドではみんな、特にあの時期のモダン・ミュージックへのリスペクトを全員で共有しているんだよ」

さらにイアンの判決や騒動をどう感じていたのかという問いには「残りのバンド・メンバーに対して起きていたことについては、公平に扱われてないと思ったよ。それに音がよすぎたから、ぼくも断わるわけにはいかなかったんだ」と答えている。

バンドは今月末にカーディフのほか、ロンドン、グラスゴー、マンチェスターでライヴを敢行する。

ノー・ディヴォーションの"Stay"はこちらから。


(c) NME.COM / IPC Media 2014
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